年が明けた。家の近くに歩道橋があり、昨年からなんとなくそこで、初日の出を見るようになった。太陽がゆっくりと上昇していくさまを眺める。光が雲の隙間からそこかしこに漏れ出す。時間と共に光がカーテンのように見えたり、スポットライトのように見えたり、空が様々な表情を見せる。

How many more times will you watch the full moon rise? Perhaps twenty. And yet it all seems limitless.
Paul Bowles
あと何回満月を眺めるか?せいぜい20回だろう。だが人は無限の機会があると思い込んでいる。
ポール ・ボウルズ
日の出を眺める時間。時間の移ろい忘れ、ただただ眺めるという行為。
自然が織りなす空の色彩を受け取る時間。わたしたちはまた慌ただしい日々に戻っていくけれども、1年に1度でもいいから、じっくりと日の出を眺めた豊かな時があった、ことを思い出したい。

向坂くじらさんの「とても小さな理解のための」(2024)を読む。
明かりを点け 鍵をしめる 暗さは外のほうへ閉じ籠める そう解放されているのはわたし わたしたち
向坂くじら「とても小さな理解のための」(2024)
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