embracing solitude

diary

I am one who takes small pleasure in a day in reading a book at the end of the day.

1日の終わりに本を読むことをささやかな喜びとして生きています。

  • 20260215 | 今の自分にはちょうどいい

    西尾勝彦「歩きながらはじまること」(2018)を読んだ。この詩集は同じく詩人の長田弘さんに通じる何かを感じた。 読後にいい詩集を読んだなぁ、というしみじみとしたでも確かな感触がある。 今のわたしのコンディションには詩が持つ余白が心地よい。今日は一日を通じてとても暖かい日だった。

  • 20260214 | ハイコンテクストな打ち合わせ

    夜、仕事で大事な会議に参加し、立場の異なる三者間での意見交換を行う。それぞれが難しい立場を担っているため、言葉に含みを持たせた対話が行き交う。 間接的な言い回しで時にリスクを避け、時に牽制するというハイコンテクストの会議体。こうした場での言葉の選び方から始まる空気の作り方、議論の形成の仕方は、緊張感に溢れるものになる。 ただ誰もがこの場を形式的な場としては捉えておらず、前を見据え、出口を模索しているぬので、わたしはそこに敬意を払いたい。 こうしたバランスどりが必要な打ち合わせの意味を理解はできるようになったかな。予め予定した時間を超過してしまい、会議を終えた後の疲労感といったらなかった。 帰宅後は何かする力が残らず。

  • 20260213 | アウトプットとインプット

    複数人の方を迎え入れてプレゼン。わたしはわたしが伝えたいことをつあえきれただろうか。いやむしろ、あるいは相手が求ることに、応えられただろうか。 プレゼントは言え、少し喋りすぎたきらいがある。何もプレゼンは伝えることだけが、主たる目的ではない。きっと知ってもらい、知ること。つまり、わかりあうことだ。 それはすなわち、アウトプットとインプットについて思いを馳せた日でもある。特に、アウトプットは同時にインプットを孕んでいるということを実感した日。逆はその限りではない感覚がある。 プレゼンが終わった後に、相手のことをもっと知っている状態が作れたら、いいな。今日は、表現の日が、学びの日になった一日。

  • 20260212 | 音楽の喜び

    色々あった一日だったが、夜に聴いたFumitake Tamuraの新作で悦びに満たされる。一曲だけ先行配信されたSaul Williamsのポエトリーリーディングが乗った「Resonance」というトラック。 武満徹「音、沈黙と測りあえるほどに」 (1971年)がインスピレーションになっている作品。

  • 20260211 | かけないひび

    2時間にわたる打ち合わせ。今をこなすため、ではなく未来を作るための良い打ち合わせができたと思う。 今日で5日間の出張を終える。帰りの新幹線でslackやメールがの処理をひと通り終え、橋本亮二さんの「かけないひび」(2024)を読む。 今回の出張に持ち出してきたお守りのような本たちの最後の一冊。「かけないひび」を「書けない日々」だと思っていた。読んでいて「欠けない日々」と意味が隠れていたのだとようやく思い至る。 宮城県仙台市に「曲線」というわたしの好きな本屋さんがある。その店主が周年の日のみ更新するnoteがあるのだけれど、「かけないひび」にわたしの好きな文章が掲載されていて驚いた。 魂が震えるような文章なのでここにも残したい。 ひとつのことに気がつくと次第に視界が開けていき、微細な部分が見えてくる。ここは、いつか来たことがある場所だ。失くしていた感情、忘れていた出来事が目の前を駆け巡る。わたしは思い出す。壊れそうなくらいに膨らんだ想いを、修復できないほどに傷ついたこころを、いなくなってしまった人を、変わらない笑顔を。いつか消えてしまうそのすべてを、わたしはこの部屋で思い出し、そしてまたここに置いていく。 曲線「Empty, Save Rooms 」 2024年9月9日 最寄駅からの帰り道、手話で話している人たちとすれ違った。腕の可動域の広さとそのダイナミックな動きを見て、手話とはむしろ雄弁な言語なのかもしれない、と思った。身体の動きから強い意思表示のようなものを感じてしまった。 自宅に戻ってからは荷物を整理し、5日ぶりにランニング。走れなかった分、ランニングによる身体の疲れが取れたようで、思いの外タイムが良かった。

  • 20260210 | 涙が出るほど笑う

    日中はドタバタと打ち合わせをこなす。そのうち一件は、本来の目的から脱線し、話が思わぬ方向へと転がっていった。でも、涙が出るほど笑ってしまう打ち合わせになった。 夜、ヒガクレ荘で購入した橋本亮二さんの「音と言葉の日々」(2023)を読む。本はもとより、音楽が好きなんだなぁ、とじんわり伝わってくる。 本書を買ったきっかけはパラパラとページをめくった際にTHA BLUE HERBの文が目に止まったことによる。せっかくだから、本作の中に登場するアーティストを聴きながら読んでみた。 読めてよかった。なお、装丁は小林紗織さん。そうしたことも含めて著者が運営する個人出版レーベルの十七時退勤舎、素敵だなと思う。

  • 20260209 | とても小さなこと

    朝起きると外は雪で真っ白。少し歩く。まだ薄暗く、そして静か。丁寧に雪を踏み締めて、その感触や音に耳を澄ます。 今日はとても小さなことに感情が揺さぶられてしまう。とても小さなことに。自分の拙い振る舞いは、相手への甘えだなぁ…と思い返し、自分の器の小さささに辟易する。 夜、いろんな音楽を聴く。そのどれもが、わたしの感覚からこぼれ落ちる。いま聴きたい音楽に何かが足りない。それが声色、旋律、そもそもの音の質感なのか、原因はわからない。 一音一音、積み重ねてわたしの感覚を紡いでみようか。誰のものでもない、私の音を。そのとき、わたしの耳にはどのように響くのだろう。

  • 20260208 | 調べもの

    夜は自分の時間に調べごとをしていた。今年のテーマに通じる情報収集。とはいえ、もう今年は1ヶ月以上が過ぎてしまっではいるけれど。 一息ついて、木本梨絵さんの「ロンドン煩悩」(2025)を読む。写真集も以前に購入していたから、本作も読むのを楽しみにしていた。 経験はどこまで行っても個別のものだけれど、背景と環境が近しいと、おのずと重なり合う部分は出てくるのだろう。わたしもロンドンで暮らしていたこともあり、この本のおかげでもう一度、当時の自分に会うことができた。 人生で最も彩りのある日々だった。 帰国した現在、日本で感じる生きづらさは多々あるが、こうして本を読み、内なる旅を続け、内省する時間があれば、私はどこで、何をしたって生きていける。

  • 20260207 | 私家版の詩集

    早起きして、かさいあさこさんの「未見の園」(2019)を読む。定期的に、ただし間隔をあけて、詩集を開くようにしている。 詩を読む時間は、わたしをこなれた世界から引き剥がす時間でもある。少ない言葉で紡がれた余白に溢れた詩はわたしをいつも立ち止まらせてくれる。 この詩集は仕事を持ちながら、私家版としてご自身が運営する山川草木舎(さんせんそうもくしゃ)から出版しているそう。 羊文学の「Don’t laugh it off」(2025)を聴きながら出張へと向かう。日本人アーティストっぽくないジャケだと思っていたらHUGの仕事だった。いいなぁ。

  • 20260206 | 写真集

    夜、ロゼを飲みながら星野道夫さんの写真集「アラスカ: 極北・生命の地図」(1990)を読む。やっとゆっくりと読めた。 星野道夫の言葉による文章、図版解説も充実していて写真のみならず、読み応えがある。 文章と共に、美しさ、愛らしさの先にある自然の厳しさ、残酷さを垣間見る。